裕福な常陸の国から貧しい未開の地秋田に左遷させらてきた佐竹義宣公でしたが、新天地秋田での領国建設について彼なりの抱負と野望がありました。まず徳川幕府との関係をよくし領代当統治を完璧にするため権力体制を安定させることに力を入れました。そして藩財政の立て直しを図るため、鉱山の活用と豊富な森林資源の開発に着手しました。その後、居城 久保田城を領地中央に築き、城下町としての町づくりを始めると同時に、豊富な「天然秋田杉」を伐採して海路、越中、その他の遠国に移出し、藩財政を潤しました。さらに森林資源の培養し、利用することを藩是として将来に備える決意を固めました。
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秋田杉の開発に最初に乗出した秋田初代藩主佐竹義宣公 |
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