山出しされたばかりの杉の原木が山と積まれていました。杉の原木は村のあちこちで目にはいりました。「あきた杉」と二ツ井町と米代川は切っても切れない糸で結ばれていました。明治後半から大正時代は「あきた杉」の伐採、運搬も最盛期でした。羽根国有林から切り出される杉は天神貯木場中継で能代までいかだで流送されていました。天神貯木場から能代まで20数km。一日に30枚から40枚のいかだが能代に向かって流れました。米代川を下ってきた杉は能代貯水場に着きます。能代貯水場は檜山川と米代川の合流点にあり、木サクをめぐらした構内には藩政時代、能代木山方庁舎がありました。 |
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